TL人間学を基とする経営を志す経営者たちが、高橋佳子先生のご指導をいただく場として「TL経営研修機構」があります。発足して10数年となりますが、当初から高橋先生が一貫して基軸とされてきたのは「経営者である前に一人の人間である」というスタンスでした。その意味は、時を経て次第に深く身に沁みてきました。今では、まさに経営における時代のパラダイム転換の要であったと受けとめています。
 とりわけ経済の発展が社会の進歩の主軸であった時代に経営に携わった者としては、そのフロントに立つ「経営者」であることに誇りや自負、また憧れを感じてきたことは否めません。しかしその「経営者」というイメージも、実体は、この時代のパラダイムを色濃く反映するものでありました。
 今回は、20世紀をつくった経営・経済の実体を振り返りつつ、新しい21世紀の経営のあり方に迫ってゆきたいと思います。